長崎 原爆

ありがとう

長崎の原爆で一瞬にして
真っ赤な血で染まりました。
背中の写真で世界に知られた
谷口稜曄(すみてる)さん
(2017年に88歳で死去)との出会いは
19年前になります。
谷口さんは
16歳の時に郵便配達をしている時に
被爆しました。

私の背中を見ますか?と
私におっしゃって、背中を見せてくれました。
涙が出てきましたね。
元気そうに見えますけど
ずっと違和感があるんですよと話されました。

お電話でも長時間話して下さいました。

原爆の熱線で焼かれた背中の傷は完治しません。
谷口稜曄(すみてる)さんの背中。
触ってみてくださいと言われたのですが
触れませんでした。

いつも長崎のお土産コーナーに
居ますので、又来てくださいとおっしゃいました。
原爆の
ビデオテープを私に下さいました。

長崎の親戚宅からすぐ近くのお家なんです。
ふと、会わないと…と思ったんです。
お土産コーナーでは、お会い出来なかったんです。

私の思いつきで、急だったんですが
たまたまお会いする事が出来ました。
ゆっくりゆっくり歩いて来られました。

最後、会う時は、とても弱っておられましたが
小さな声でありがとうと言われました。
お盆の時期に伺いました。
谷口さんのご自宅までは長い坂道なんです。
元気な私でも息が切れる距離です。

ちょうど夏の暑い日でした。
8月に…。
笑顔で握手して帰りました。
その後、8月30日に亡くなった事を
ニュースで知りました。

今日は、思い出して
いろいろ考えておりました。。

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